se-lina’s BLOG

Lina KATAYOSE(se-lina)が実験や技術系のことなどをお送りします。

ワーケーション(ワーク+バケーション)を実践して思ったこと

この記事は PyLadies Japan Advent Calendar 2020 - Adventarの17日目の投稿です。

 

テレビなどを見ているとワーケーションという言葉が耳に入り、気になっていました。今後の会社(自社)での利用が実践できるかを実際にやってみて、それが本当にどこまでできるのか、会社役員として、または社員として行ったらどうなるのかを想定しながら検証してみました。

この記事はあくまで私私自身の意見がほとんどなので、実際に多くの人の意見をまとめたものではありません。参考になる範囲で見ていただければ幸いです。

 

先日、沖縄県久米島で仕事(ワーク)とバケーションと実践するべく、スケジュールなどを確認しながら予定を立てました。
久米島に宿泊した期間は5泊6日(木金土日月火)
羽田空港から沖縄・那覇空港を経由で久米島空港に空路で渡るルートで向かいました。
片道の時間はおおよそ4時間(乗り換えも含める)です。

実際、私自身は自分の会社を経営している関係もあり、厳密には上司からの指示で動いたわけではありませんが、そのようなことを想定して、下記の項目ごとに書き出し、まとめてみました。

 

通常の勤務時間が当てはめられるか。

当てはめるのは難しいです。それがリモート業務だとしても、、、
例えば9時から~18時の8時間勤務とします。その宿泊しているホテルの掃除や食事、または家族と来ている可能性を考えると通常と同じ勤務時間の当てはめは難しく、時間を短くした勤務時間か自由な時間が活用できる時間の付与が妥当だと考えられます。
また、どうしても実時間工数として社員の作業時間を定めたい場合は9時から~18時の時間幅を7時から21時の間で8時間労働として定めるのが良いかと思います。
どちらにしろ、ワーケーションを通常業務時間帯に合わせるのは厳しいと考えます。

就業中は集中できるか。

できません。(集中できませんでした)
通常のリモート業務と比べての考えです。
ホテルや旅館、宿泊の場所がおおよそシンプルでない限りは、のんびりしたい気持ちや現地の観光場所が気になってしまいます。また、家族と来ていて、お子さんがいる場合ははしゃいでいるお子さんと遊びたい気持ちになります。

時間の流れる早さが都心と異なる。

上記のように、東京と沖縄では日の出日の入りが違うだけでなく、気候も違うので、身体が慣れるまでは時間を感じる早さも違います。

就業時間は変更できるのか。

その会社がフレックスであればできそうです。フレックスがあって、リモートできる会社であれば理想に近い感じでワーケーションとして働くことができると思います。
しかし、1日8時間労働を定めていたり、半休対応しかできない場合は、難しいように感じます。

実際の仕事を時間で見る?想定工数で見る?

理解のある会社であれば仕事内容における想定工数で計算させるべきです。
例えば、Aという仕事を3時間、Bという仕事を5時間で終わると考え、1日でAとBが終われば問題なし。とさせます。
逆に、何が何でも実際に作業した時間で見る場合の会社はワーケーション対応は難しいと思いました。

現地なりのルールがある。

はい。あります。
会社の都合を現地に合わせるのではなく、現地の都合を会社が併せる必要があります。
そうした方が、現地での仕事の効率も上がりますし、モチベーションも上がります。

現地の方との交流が気になる。

私は、現地で知り合った方とほぼ毎日会いました。
やはり、現地の方との交流は大事ですし、会った方が良いです。楽しいです。
現地の方は休暇を使って遊びに来ていると思うので、ワーク+バケーションで来ていると伝えると、相手の方もちょうど良い接し方で遊ぶことができます。

インターネットの回線問題

沖縄の離島であるので、光回線のような超高速な回線は期待できません。
また、それ以外の場所だとしても回線のセキュリティ問題や安定度も違うので、予備の回線(ポケットWiFiなど)を持っていくのが良いです。
海外の場合は、事前に現地情報を確認し、ワーケーションとして活動できるのかなどを事前に確認した宿泊先(地域)を選ぶのが良いと思います。
私はフィリピンの離島で2019年に仕事をしたことがありますが、WiFiがあったとしても回線速度が遅く、また、携帯の電波も3Gでテザリングも難しい環境もありました。
基本的に各国の都心部はだいたい大丈夫ですが、地方は著しく悪い場所があります。
3Gもなく、2G(GSM)電波のみという場所もあります。

経費について

会社の社長や役員であれば、必要経費であればほとんどが経費で落とせますが、社員となると難しいでしょう。ワーケーションの短時間期間で会社経費にできるかどうかを相談するのも工数の無駄ですし、事前にワーケーションで会社経費にできる項目を決めた方がよいでしょう。
例えば、出張のような扱いであれば、現地までの移動費などは会社持ちである。しかし、社員側の都合でワーケーションをしたいという場合には、基本的に社員持ちです。また、そのワーケーションしている時に必要経費として使いそうなものと言えば、安定した通信費を担保するための経費や秘密を保持できる会議室の利用代だと思います。

家族がいた場合の想定。

今回私は1人で検証を行いましたが、パートナーがいたり、子供や親がいたらどうなるのかも考えました。
バケーション(休みとして)で来ている側から仕事している人を見たら「今回ぐらい仕事しなくてもいいのに。」「パパやママは、何で遊んでくれないんだろう」と心理的に思うはずです。
それなのに、いつもと同じような8時間労働だった場合は、自分にも家族にもツライ想いをさせてしまうので、下記に書いてあるようなワーケーション就業規則があった方が良いと感じました。
逆に『全部休暇にしたい!』という気持ちがあるのなら有給休暇として活用し、ワーケーションではなく、純粋なバケーションをするのが家族への奉仕だとも感じました。

時差問題(海外だった時)

今回、私は沖縄だったので時差はありませんが上記にも書いたように、時間の流れる早さ(感覚)が異なりますので、ある程度の配慮が必要だと感じました。
また、ワーケーションの時差がアジア圏なら少しずらすだけで対応可能だと感じましたが、アメリカやヨーロッパとなると同じ時間帯で業務を遂行するのは難しいです。
私は以前、アメリカ滞在中に日本の仕事を1時間ほどしたことがあるのですが、同じ時間帯人できるのは1時間であり、それ以外は時間差ありの業務遂行が良いと感じました。

 

リモート業務とワーケーション業務は異なる

一昔までは、出社して定時まで仕事するのが一般的で、会社にいた時間が給与計算の対象になりました。今では、リモート業務という進め方も一般的になりつつあり、就業時間はそのままで、会社のツールをオンラインにしているときやメンバー間でのホウレンソウでのやり取りで進められるようになりました。
しかし、私の感覚では「仕事以外+日常以外」がある場所では完璧なリモート業務は難しいと感じました。

 

ワーケーションするにはワーケーション就業規則を作るべき

私はこの規則があった方がいいと思いました。
なぜなら、長期休暇をより安心して休み、一部仕事できる仕組みをした方が業務全体の進む効率が上がると考えたからです。
場所が違うからリモート勤務でいいのでは!?と言う考えもよぎりましたが、実際に観光地での作業を行うと8時間労働は大変難しく、1日3時間or事案ごとの処理or効率の良い業務時間のjoinがベターと考えます。
だったら休暇でいいんじゃないの?という考えにも至りますが、今回のBLOGに議題はバケーションについて考えることです。
人によっては長く休みたいけど、その間の仕事が止まって心配になるという気持ちがあります。電話1本で要件が済むのであればそれはそれでよいと思いますが、1つの案としてあると良いと思いました。
役職がある人ならなおさら、〇〇さんは大丈夫かな。▲▲リーダーは大丈夫かな。私のちょっとした意見や業務で仕事が進むことができるのなら、休暇後のあわただしい確認ではなく、休み中のちょっとしたやり取りが業務全体がスムーズに動くと感じたからです。
もちろん、休暇として行っている人には強制できませんがお互いのために長期休暇の方にはそのうちの数日をワーケーションとして協力してほしいと思い、今後はこのような制度を定めていきたいと思います。

 

まとめ

以上のように、仕事を休暇をうまく融合させ、社員のモチベーション+会社のスムーズな業務遂行が一番の解決策だと思いました。会社は社員に日々の仕事のストレスを解消させるために休暇を与えますが、長期休暇の場合の間のストレスもこれらの事案で解決できれば良いと思いました。

純粋に休みたいのであれば休暇。

純粋に仕事させたいのであれば出勤(リモート出勤)

これらをうまく融合してより良い働き方を提案していきたいと思い、この記事を締めといたします。

adventar.org

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